一般作品とBL作品との境界線
一応、このブログでは全年齢対応作品に限ってレビューしているので、「エロ」および「BL」に関しては対象外とし、これらの作品については「裏館」の方で取り扱うことにしているのですが、難しいのはその「境界線」です。まだ前者は「レーベル」である程度は区切ることが出来るのですが、後者については、私自身があまり馴染みのない世界であることもあって、「どこまでがBLレーベルなのか?」という点も、よく分かりません。
まずそもそも、商業BL界には「18禁」「成人指定」といったラベルがありません。その意味では、そもそも別館に移す必要があるのかも微妙なのですが、実際のところ描写レベルとしては男性向けエロ漫画と大差ない内容の作品も多いので(後でプロバイダから文句言われるのも嫌なので)、自主的に隔離している訳です。しかし、どこまでが「隔離対象」なのかを判断するのは非常に難しいです。
明らかにBL専門誌に分類される雑誌に掲載された作品の場合は問題ないのですが、たとえば『Chara』などは一般漫画とBL漫画が混在しているため、「『Chara』だから」という理由で隔離する訳にはいきません。また、そもそもBL界の大御所である尾崎南などは、堂々と一般の少女漫画雑誌でバリバリのBLを描いているので、そもそもレーベルで区切ることに意味があるのかどうかも怪しいです。
で、今回紹介した『さよならジュリエット』に関しては、内容的にはBLにも分類可能ではないかと思ったのですが、親しいBL中毒者に聞いてみたところ、「ニューハーフはBLには含まない」と言われたので(ラストを考えると、色々な意味で微妙ではあるのですが)、こちらで紹介することにした次第です。まぁ、実際のところベッドシーンもないですし、私の中での『ウィングス』は「男女双方を対象としたオタク漫画誌」だと思うので、一般作品として扱う方が確かに適切かな、と。
この辺の問題について、何か分かり易い指標をご存知の方がいれば、教えて頂けると助かります。