テニス漫画における黒髪ロング10選

 今回は、次項で紹介させて頂く黒髪ロング至上主義者・水星さんに媚びた記事を書こう、ということで、テニス漫画における黒髪ロング女性のベスト10を、私の独断で選ばせてもらいました。
 まぁ、基本的に私は(連れ合いの髪が伸びる度に「いつ切るの?」と促すくらいの)ショート派なので、黒髪ロングの女性にそれほど魅力を感じないのですが、そんな私でも「この人は、黒髪ロングだけど(むしろ、黒髪ロングだからこそ)萌える」と思える面々を集めてみました。
 なお、「黒髪ロング」の定義ですが、長さについては「脇の下」まで髪があること(=海野幸はギリギリアウト)を条件とした上で、ワンレン、姫カット、カチューシャくらいまでは認めつつ、ポニーテールや三つ編みなどの「結んだ髪」状態しか描かれてないキャラと、(お蘭のような)ウェーブ髪も外しました。合理的な理由は特にないのですが、水星さん近辺の方々の議論を読んでいる限り、こういった髪型は漫画レビュー界では「黒髪ロング」とは扱われない傾向が強いように思えたからです。
 あと、今回はいつものレビュー記事とは違って、ネタバレ上等で書くので、どうかその点も御容赦下さい。
※当初の予定通り、一週間経ったので画像は消しました。


北園寿葉 『テニスの王子様』
 奈々子さんと迷ったのですが、テニス関係者ということで、あえてゲストキャラにすぎない彼女を選出。北海道の椿川高校のマネージャーで、青学にスパイとして潜入するも、主人公・リョーマに正体を見破られた上、結局、青学と対戦する前に氷帝に敗れたので、何の貢献も出来ないまま終わってしまった可愛そうな人。方言を話す黒神ロング娘は、ちょっと珍しいかも。


ジュディー寺尾 『テニスボーイ』
 NY編以降で登場する第三のヒロイン。正直、展開的にはイマイチだった後半の物語を救ってくれた存在でした。彼女がいなかったら、もっと早く打ち切られていたでしょう。「アイスドール」の異名を持つクールな彼女の心を、主人公・飛鷹が少しずつ溶かしていく過程が見所。日系二世で、元々はNYの下町の劇団でブロードウェイ進出を目指すダンサーでした。


新月真澄(偽名) 『燃えるV』
 主人公・武威をテニスへと誘う導き役(年上)。髪型は(ロング→)セミロング→ショート→ロングという流れで、本編中でロングだった時期は短いのですが(なぜか島本ヒロインにはロングが少ない)、「流れる黒髪の真澄」という異名で呼ばれた時期もあるので、イメージとしては黒髪ロングで良いかと。まぁ、私はショートだった頃の方が好みなんですけどね。


野上麗子 『純のスマッシュ』
 主人公・純のテニス部の先輩。主人公のテニスへの導き役にして、最強のライバルでもあるヒロイン。男女の体格差とか、そういう野暮なことは言わない方向で。試合中、後ろで結んでいる時は腰のあたりまで長さがあるのですが、ほどくとセミロング程度にまで短くなるという不思議な髪型(エクステ疑惑?)。ちなみに、『陽当たり良好』にも出てきます。


赤井比奈(ころな) 『GUT's』
 主人公・魔球磨の姉、という微妙なポジションでありながら、実質的に本編通じてヒロインだった人。途中からは魔球磨のマネージャーとして彼を支えていくことになる訳ですが、ハイテンションで面倒見がいいお姉さんとして、非常に印象的でした。個人的には、渋谷とくっついて欲しいなぁ、と思っていたんですが、全くそんな展開にはなりませんでしたね。残念。


熊谷スピン 『トップスピン』
 青年誌代表にして、今回紹介する中では唯一の主役キャラ。ブラジルの孤児院で育ち、過去のトラウマから失語症にかかった無愛想な天才少女、というキャラだったのですが、病気が治ってからは天然ボクッ娘へと奇妙な転身を遂げることになります。当初はロングをそのまま下ろした状態で試合してましたが、ボクッ娘化以降の試合ではポニーテールになります。


鮫島紫(ゆかり) 『カッとび!!』
 主人公・理央の初期の(テニスと恋の両面における)ライバル。こういうストーカー気質のサブヒロインは、結構私のツボなんですよねぇ。よくよく見ると、横髪をちょっと後ろで縛ってたりする訳ですが、イメージ的には黒髪ロングと言っても良いギリギリのラインではないかと。そして途中からは三つ編みに転向してしまうので、その意味でも基準ギリギリの選出ですな。


佐世古小雪 『しゃにむにGO』
 主人公×2にとっての最大のライバル・佐世古駿の妹。兄の影に隠れていますが、実は学生女子テニス界では全国屈指の実力者。本編中では主人公達とは全然絡みがない訳ですが、ヒロインの親族でもあるので、それなりに出番はあります。学年的には主人公世代の一つ下なので、今回紹介した中では唯一の「年下キャラ」ということになります。ちなみに、試合中は三つ編み。


片桐薫 『おはよう空!』
 主人公・千夏の異母姉にして、最強のライバル。彼女もまた「アイスドール」の異名を持つクール系の選手だった訳ですが、意外に早く心を溶かされてしまい、最初は敵視していた千夏のこともあっさり認めてしまいます(だが、そこがいい)。基本的にはアメリカ育ちなのですが、本編通じてそれらしい描写は殆どなく、むしろ典型的な和風美女のイメージが強いです。


穂村忍 『スマッシュ!メグ』
 今回は順位をつけませんでしたが、あえて1位を選ぶなら、迷わずこの人。主人公・メグの師匠にしてパートナーにして憧れのお姉様。百合は苦手な私ですが、忍さんだけは特別。この人なら百合展開もアリというか、むしろ私がメグになって彼女に抱かれたい。アメリカ帰りで才色兼備の本編最強キャラ。メグの成長を助けつつ、自らも挫折を克服していく姿が印象的でした。


 まぁ、大体こんなところですかね。出来れば現役連載組も入れたかったのですが、『新テニスの王子様』にはそもそも女性キャラが不在、『ベイビーステップ』の姫子は三つ編みなので除外対象、『GE』の黒川も長さ的にはセミロングなんですよねぇ(同様の理由で、『どろんこアドバンテージ』の麻生杏子なども断念)。
 一番迷ったのが『そふてにっ』で、琴音は髪を下ろすこともあるけどツインテールのイメージが強いし、芹葉や紫希先輩は私の萌えツボではないし、実は一番黒髪ロングが似合っていたのが(2巻の)玲緒なんだけど、さすがに彼を選ぶのは邪道だし、ということで、結局、誰も選べなかった訳です。
 しかし、こうして見るとやっぱり、圧倒的に「年上キャラ」が多いなぁ。やっぱり、黒髪ロングは「綺麗なお姉さん」の記号なんですね。