中国選手の台頭に思う

 今年の全豪も、残すところは男女の決勝戦のみとなった訳ですが、エナンの復活と共に連日ニュースを湧かせてきたのが、準決勝まで残ったリー・ナとジェン・ジーでしたね(カタカナ表記が、これで合ってるのか知りませんが)。
 中国と言えば、これまでバドと卓球では無類の強さを誇ってきた訳ですが、なぜかテニスではイマイチ大物選手が現れなかったんですよね。ただ、マイケル・チャンの例もある以上、体格的にアジア人がテニスに不利という筈はない訳で、本格的に国がバックアップすれば、いずれは誰か出てくるだろうとは思ったのですが、こんなに早く台頭してくるとは、ノーマークでした。
 そして、過去の日本のテニス漫画における中国人選手と言えば、『トップ・スピン』の万里の長城の人とか、『GUT's』のヨーヨーマンとか、それなりに強敵とはいえ、あくまで「イロモノ枠」での登場でした。しかし、今後は『スマッシュ!』の林君のような「正統派のライバルキャラ」として、中国人選手が登場する漫画が出現するかもしれません。
 ちなみに、実は韓国・朝鮮系の選手の方が「身近なライバル」として登場しやすい傾向もあるようです。『LOVe』や『見上げてごらん』などがその代表例ですね(現在連載中の『新テニスの王子様』でも、U-17代表の一軍は「韓国に遠征中」という設定になっています)。
 まぁ、現実にはまだまだアジアと欧米の実力差は大きい訳ですが、せめて漫画の中くらい、もっとアジア人が活躍する漫画を読んでみたいと思うのは、私だけではないですよね、きっと。