ソフトテニスは「テニスの一種」なのか?

 先日、『そふてにっ』アニメ化で浮かれまくってる私に、友人のソフトテニス経験者がこんな言葉を投げかけた。
ソフトテニスはテニスじゃないですよ」
 彼が言うには、そもそもソフトテニス軟式テニス)はローンテニス(硬式テニス)とは全く別の競技であって、「テニスの一種」としてまとめて考えること自体がおかしい、とのこと。確かに、ルール的に考えると、「硬式野球軟式野球」というよりは、「野球とソフトボール」くらいの違いがあるようにも思える。
 いや、でもさ、競技名に「テニス」って入ってる訳だから、そこはテニスの一種でいいんじゃないの? と思ったのだが、「じゃあ、table tennis(卓球)もテニスの一種なのか?」と考えると、ちょっと困る。別に卓球まで守備範囲に入れてもいいんだけど、それだとむしろスカッシュが入らないのが不自然に思えるし、でも「スカッシュ」という競技名には「テニス」という単語は入っていないし、やっぱり名前だけを基準に分類するのはおかしいのだろうか……、などと考え始めると、何が正しいのかよく分からなくなってくる。
 でもまぁ、現実にこれまでにも『エース』のような軟庭作品も取り扱ってしまっている以上、今更ソフトテニスを外すことは出来ない訳で(そもそも、漫画によっては硬庭なのか軟庭なのか、よく分からない作品もあるし)。とりあえず、「日本語でカタカナ表記として『テニス』と書く場合は、硬式テニスと軟式テニスの総称として用いるのが一般的」という私の中の常識を信じて、今後もソフトテニス作品は守備範囲に残しておきたいと思う。
 いくらルールが違うとは言っても、少なくとも日本文化の中では、真中建太郎の「同じテニスじゃないですか!」という言葉が通用するのだと信じて。